京都市とグアダラハラ市の親善交流

京都市には現在9都市の姉妹都市があります。メキシコ・グアダラハラ市は7番目に盟約された都市ですが、ボストン市、パリ市、西安市と共にその親交度は特に深いものになっています。

グアダラハラ / Guadalajara

メキシコ合衆国ハリスコ州の州都グアダラハラ市はメキシコ第2の都市。平均気温は19度ほどで、街の美しさからメキシコの人々からも「西部の真珠」として称えられています。画家オロスコの壁画オスピシオ・カバーニャス(19世紀)は世界遺産に登録されており、街の周辺にはマリアッチ音楽と民芸品の町トラケパケ、陶器の町トナラ、テキーラ酒の産地、そしてチャパラ湖周辺は保養地にもなっています。(詳しくは京都市ホームページ参照

親善交流の経緯

1978年
メキシコ姉妹都市国際委員会事務局長から国際親善都市連盟事務局長にグアダラハラと京都の姉妹都市提携を希望する手紙が届き、その翌年には、ハビエル・オレア駐日大使が京都市を訪れ、グアダラハラ市と姉妹盟約を結ぶよう強い要請があったことが、そのはじまりと云われております。

 

京都市グアダラハラ姉妹都市委員会の発足

1980年4月21日

当時、船橋京都市長は木下市会議長、中坊総務局長等一行が米国ボストン市へ「京の町家」の贈呈式に参加した帰路にグアダラハラ市に立ち寄る。空港には州知事、市長、商工会議所会頭、多くの市会議員、日系関係の要人達が出迎え、熱烈な歓迎を受け、パトカーに先導されて市役所に入り、講堂に於いて全員名誉賓客の証と章を受ける。船橋市長は「私達は当市と姉妹都市盟約の事前交渉に入った」との挨拶。滞在中の3日間は民族舞踊、マリアッチ、花火等の歓迎を受け、知事官邸の庭で知事招待歓迎会が盛大に開催。同行者は平塚哲夫、佐藤興憲、安井洋太郎、吉村英介、広谷氏等。

 

1980年6月

京都市長の招待でグアダラハラ市長一行が京都市を訪問。姉妹盟約の日程等を打ち合わせ。

1980年10月20日

京都市に於いて津田京都市会議長、メキシコ駐日大使、ハリスコ州知事の立会のもと京都市とグアダラハラ市の姉妹都市盟約が両市市長により締結。京都市グアダラハラ姉妹都市委員会(委員長平塚哲夫)が発足。

 

1981年4月29日

グアダラハラ市は両市の委員会交流の調印式をグアダラハラ市で行いたいとの強い要請があり、京都市グアダラハラ姉妹都市委員会を主体とした使節団約20名が同士を訪問。団員は銀行業界、経済界、報道機関、建設業、歯科医学など多方面に渡る。両市の委員会友好盟約調印式は同士市役所講堂に於いてハリスコ州知事、市長、市議会議長及び全市会議員、商工会議所会頭以下経済界の方々日系関係者等、約200人が見守る中を両委員長の調印式が厳粛に行われ、同委員会から記念の品として「鯉昇り」を贈呈。グアダラハラ市長より使節団一人一人に名誉訪問者の章が授与される。式典終了後、各界の分科会が開かれ交流を深めることとした11月に京都市で開かれる姉妹都市音楽舞踏会にマリアッチ及び民族舞踏団の参加をグアダラハラ市長に求め、州知事にその支援を要請。

1981年11月8日〜13日
グアダラハラ市京都姉妹都市委員長(副市長)以下約20名とマリアッチ一行13名が京都市へ来訪。

 

1981年11月20日
平塚哲夫京都市グアダラハラ姉妹都市委員長はマリアッチ一行の来京のお礼のためグアダラハラ市を訪れ、平和祭に参列。

 

1985年10月
グアダラハラ市において「京都文化展」が開催。京都市より日本の花嫁衣装一式を贈呈。

 

1987年11月
京都市で開かれた「第一回世界歴史都市会議」にグアダラハラ市長が参加され議長を務める。また、同時に開かれた「世界歴史都市博」に、グアダラハラ市から「18世紀の劇場模型(銅製)」民芸品等を出品。

 

1988年7月
京都文化使節団(団長平塚哲夫、約50名)をグアダラハラ市へ派遣し、笹岡勲甫家元による未生流生花の実演指導、浅野愛子麗調会代表等による事曲演奏、日本着物ショー(モデル2名)等、京都文化公演会を開催。また、友好の印として、京都市動物園産の「アミメキリン」を贈呈。グアダラハラ市役所1階の部屋で「京都展」が開かれ、市長と両委員長によるテープカットが行われ、私達が今まで贈った色々な品が全て展示され一つ一つ思い出を新たにした。

 

1989年4月
グアダラハラ市から京都市へ「カンムリサンジャク鳥」「メキシコヒメシャクケイ鳥」が寄贈。

 

1990年10月
グアダラハラ市代表団(イバラ市長他15名)が入洛。姉妹都市提携10周年記念事業に参加。グアダラハラ市選抜高校サッカーチームが入洛し、京都市高校選抜チームと交流試合を西京極球技場で開催。また、グアダラハラ市より記念モニュメントとして「エスタンピーダ(野生の暴れ馬)」の銅像が寄贈。現在、宝が池公園西南の湖畔に設置されている。グアダラハラ市より京都市に日本庭園寄贈を希望される。

1991年3月
グアダラハラ市の青年造園家芦田氏を日本庭園技術の研修のため6ヶ月間受け入れ、安井氏(安井杢工務店)に依頼する。

1991年3月31日
京都市は「京都市グアダラハラ姉妹都市委員会」をはじめ、各姉妹都市委員会を総て解散。

京都グアダラハラ日本庭園建設委員会の発足

1991年4月26日〜5月7日
森田名誉領事、平塚前委員長、佐藤京都市企画主幹、安井清、大垣名誉副領事がグアダラハラ市を訪問、造園予定地のコロモス公園等の現地視察、造園に関する資材等の打ち合わせを実施。


1991年4月
京都市で「グアダラハラ市立マリアッチ民族舞踊団」が公演。


1991年6月
京都市高校選抜サッカーチームがグアダラハラ市に於いて同市高校選抜チームと交流試合を実施。

 

1991年

駐日メキシコ大使が入洛し、建設される日本庭園は、姉妹都市提携10周年記念、グアダラハラ市建市450年記念であると同時に、日本・メキシコ両国の友好親善のシンボル施設として、メキシコ合衆国政府が全面的に支援することとした旨を京都市長に報告、併せて京都市への協力要請がなされた。また、同時期に大使は日本国文化庁長官川村恒明氏に対し、同主旨の要望を申し入れる。
 

1992年2月
京都市はこの日本庭園は一自治体のみの取り組みではなく、国家レベルの事業であるべきとの認識のもとに、広く関係者の理解、協力、支援を得て、民間の活力を結集して取り組むこととし、この件に最初から関与している在京都メキシコ合衆国名誉領事森田嘉一京都外国語大学理事長・総長に対し、京都市長が支援の具体的取りまとめを依頼。結果、「京都グアダラハラ日本庭園建設委員会」(会長森田嘉一)が発足し、民間レベルで資金面、技術面での協力者を広く募る協力な組織がスタート。

1992年2月15日
グアダラハラ市建市450年祭に田辺京都市長、高橋京都市会議長、森田名誉領事・委員会会長、平塚委員会副会長、大垣委員会事務局長等一行が参加し、コロモスの森公園において、安井清氏が神主役を努め、日本庭園の起工式を開催。

1992年3月〜
岡崎文彬京都大学名誉教授より、京都を代表する庭園は醍醐寺三宝院の庭園であり、これをモデルとしてはとのアドバイスを受け、田辺京都市長、森田委員会会長は醍醐寺を訪れ、麻生文雄座主の承認を得る。委員会、募金活動を開始。

1993年11月17日
森田嘉一京都グアダラハラ日本庭園建設委員会会長と、佐野籐右衛門京都府造園協同組合理事長の間で、日本庭園造園工事委託契約を締結。

1994年10月10日
起工式から2年半の歳月を経て庭園は無事完成。カルロス・リベーラ・アセベス州知事、アルベルト・モラ・ロペス市長を始め、京都市からは井上市会議長、森田日本庭園建設委員会会長等90名の代表団が出席して竣工式が行われる。

 

かくして出来上がった日本庭園こそ両市、両国の友好のシンボルであり、銘板に書かれた京都市を中心とした全国の方々100名の協力の結晶である。

1995年12月7日
京都グアダラハラ日本庭園建設委員会は目的を果たしたので解散。

京都メキシコ文化協会の設立

1996年6月29日
北米自由貿易協定(NAFTA)の締結とアジア太平洋経済協力会議(APEC)の大阪会議によって、日本とメキシコの関係は新たな時代を迎えようとしている。関西においても1971年にメキシコ名誉領事館が京都に開館し、そして1993年には、大阪にメキシコ領事館が開館した。また1994年に関西空港が開港したことで、関西圏がメキシコに向けての日本の新しい窓口としての役割を担うようになった。


また、京都市が1980年にメキシコのグアダラハラ市と姉妹都市盟約を結び、その10周年記念として、両市の友好のシンボルとして醍醐寺三宝院を模した「日本庭園」をグアダラハラ市に建設した。このように、関西圏において、両国の交流が近年緊密化しており、関西圏における両国関係の今後益々の発展は駐日メキシコ大使館も期待するところであります。その発展を支援する友好協力団体として京都メキシコ文化協会を設立するものである。

1997年4月27日〜5月4日
日本人メキシコ移住百周年親善使節団派遣(総勢32名)。「生け花」未生流笹岡による伝統文化を披露。「茶道」裏千家メキシコの協力を得て、日墨会館茶室「清松庵」で日暮宗豊先生のお点前による茶席を開催。

2000年10月2日〜11日
京都メキシコ文化協会友好親善使節団派遣(総勢30名)。メキシコシティ・日本メキシコ学院で「2000年記念京都文化の集い」を開催、約420名の観客の前で「竹太筒」の演奏と「橘書道会」の書道の実技指導などを実施。グアダラハラ市・デゴジャード劇場で「京都市・グアダラハラ市姉妹都市盟約締結20周年・グアダラハラ市10月祭参加事業」を開催、約1,100名の観客の前で「橘書道会」の書道の実演、「竹太筒」の演奏、「三品國男&マリアッチ ニッポン」の演奏を行い、アンコールでは「竹太筒」と「三品國男&マリアッチ ニッポン」のジョイント演奏を行いました。劇場正面エントランスには墨画を展示。

2004年5月18日〜23日
京都メキシコ文化協会主催『墨画展』を京都府文化博物館で開催。メキシコ・グアダラハラ市に近い「チャパラ」で墨画家として活躍中の島田正治画伯の作品を展示、多くの京都市民に感動を与える。

2007年7月9日
社団法人日墨協会の設立50周年記念式典が行われ、ビセンテ・フォックス大統領はじめ、成田右文駐メキシコ日本大使が出席。その直後に、皇太子殿下が訪問され設立50周年に華を添えられる。社団法人日墨協会では設立50周年記念事業として、日本文化継承の原点となる日本語をメキシコ社会に普及発展させるため、メキシコシティに日本語教育の校舎を10教室建設。このための必要資金の一部として、京都メキシコ文化協会森田嘉一会長から社団法人日墨協会に寄付。

 

2008年2月9日
京都メキシコ文化協会後援の「竹太筒の会」の演奏会を京都外国語大学森田記念講堂で開催。

 

2008年4月4日
漫画メキシコ榎本殖民史「サムライたちのメキシコ」の出版記念会が、京都国際漫画ミュージアムで開催。

 

2008年5月11日
京都メキシコ文化協会及び京都スペイン文化協会共催による、社団法人日墨協会50周年記念講演を開催。講師・大垣貴志郎氏(当会副理事長、京都外国語大学教授)、会場・京都市国際交流会館研修室、演題・「ラテンアメリカの女性群像」と題して語られた。

2010年8月8日

京都・グアダラハラ姉妹都市盟約30周年記念事業の一貫として、ミゲル・ルイス・カバーニャス駐日メキシコ大使、門川大作京都市市長を招いて、「メキシコ・フェスティバル(主催・京都メキシコ文化協会、会場・京都市国際交流会館)」が開催された。メキシコより招かれたデビット・ゴンザレス親子によるピアノ演奏。宮下靖子バレエ団による演目『サムライたちのメキシコ』の公演。三品國男&マリアッチ ニッポンによる演奏など大いに賑わいました。

2010年8月25日
グアダラハラ市役所議会場で開かれた「京都・グアダラハラ姉妹都市盟約30周年式典」には、門川大作京都市市長一行の親睦訪問団73名全員が招待され、厳かな式典に感動することになった。特に両国国家斉唱の時に、グアダラハラ市長、市会議員が全員手を胸に挙げて敬礼された姿が印象的でありました。

2012年4月
京都メキシコ文化協会と京都ブラジル文化協会とが合併して、当京都ラテンアメリカ文化協会を設立。

 

京都・グアダラハラ姉妹都市盟約30周年記念事業

事業の目的

京都市とグアダラハラ市(メキシコ)の姉妹都市提携(1980年)が発端で、京都メキシコ文化協会(現:京都ラテンアメリカ文化協会)が1996年6月29日に教育・文化・スポーツなど日墨の親善交流の促進を図るため設立されました。以来1997年メキシコ移住百周年記念には、「日本人メキシコ移住百周年親善使節団」を派遣し移住記念碑(メキシコ市)建立の支援を行いました。

1990年の姉妹都市提携10周年記念事業として親善使節団を結成、10周年式典に出席すると共に日本庭園(醍醐寺三宝院庭園を模写)を建設、寄贈いたしました。2000年10月には姉妹都市提携20周年記念事業として30名がグアダラハラ市を表敬、親善交流を行いました。

 

2008年には「社団法人日墨協会(在メキシコ)」設立50周年記念事業として、日本語教育を目的とした学校建設計画に賛同して、当会の会員から寄付金を募り建設支援を展開、建設実現に貢献いたしました。

 

2010年は日墨交流400周年、京都・グアダラハラ姉妹都市提携30周年の節目に当たります。この大きな節目に両市民の親善有効を図るため文化・スポーツ・産業などをメキシコの方々に紹介(交流)する事業を京都市との共催によりメキシコ市、グアダラハラ市で開催いたしました。京都市内におきましてもメキシコの文化・産業を紹介するイベントを推進し、これらの事業を通じて両市民の友好の輪が更に広がるよう、努めてまいります。


 

事業の意義

京都メキシコ文化協会は、1996年の設立以来、親善訪問団を派遣し「社団法人日墨協会」との交流を深めてきました。今回日墨交流400周年、京都・グアダラハラ姉妹都市提携30周年において積極的に日本文化を紹介することは、グローバル化を図る文化都市・京都として当然且つ重要な使命だと考えます。また文化・スポーツの交流は次世代を担う若者に健全なナショナリズムを育む絶好の機会でもあります。種々の交流事業を通じて京都の文化の奥深さと先進性がメキシコ国民に受け入れられる好機にしたいと思います。


 

親善訪問団(敬称略、順不同、個人名割愛)

 

・京都メキシコ文化協会 14名

・京都市 7名

・NPO法人京都カラスマ大学 6名

・NPO法人京小町踊り子隊プロジェクト 10名

・京都府相撲連盟 10名

・女人舞楽原笙会 10名

・ピアノ演奏 3名

・宮下靖子バレエ団 10名

・連合京都 2名

・京都新聞社 1名

〒615-8558 京都府京都市右京区西院笠目町6

京都外国語大学内

TEL 075-312-3388

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